けんちんルーツの旅

KAMAKURA HITACHIOTA

けんちん愛が止まらない、マイとユリノ。けんちんのルーツが知りたい!全国のけんちんソバを食べてみたい!ということで、けんちんルーツの旅を急遽決行。今回やってきたのは、神奈川県鎌倉市。有名観光地でもある鎌倉。なんと、けんちん汁の発祥の地と言われているのです。けんちんソバの有名店もあり、ぜひ食したいっということで金砂郷から電車に揺られること4時間。ついに、鎌倉に降り立った2人。有名スイーツ、人力車、おしゃれカフェ…トキメキがとまらず、ついつい寄り道。けんちんソバは別腹なので、食べ歩きまくります。
鎌倉駅から北鎌倉駅に歩いていくと、ついにありました。けんちん汁の発祥の地と言われている「建長寺」。ケンチョウジ、ケンチンジル似てる…建長寺でつくられていた汁。けんちょう汁がなまって、けんちん汁になったという説もあります。建長5年(1225年)、当時の北条時頼が宋の大覚禅師(だいかくぜんじ)の蘭渓道隆(らんけいどうりょう)を招き入れ、建長寺を建立。蘭渓道隆が豆腐を落としてしまい困っている修行僧に豆腐を洗ってけんちん汁を作ったところ、大変おいしかったということが始まり。けんちん汁によって食べ物を粗末にしないことや食のありがたさ、大切さも教えたそうです。
はじめは、ごま油で炒めた野菜に出汁と醤油をかけただけのものがけんちん汁でした。
roots_02建長寺のけんちん汁の具は、しいたけ、タケノコ、大根、にんじん、ごぼう、里芋、手でちぎって入れる豆腐とスプーンなどでえぐって入れるコンニャク。精進料理の一種であるけんちん汁。心にも身体にもオイシイ食べ物なのです。
建長寺で金砂郷のけんちん汁に思いを馳せていたら、お腹もすいてきました。
建長寺からほど近い、元祖けんちん汁の店と有名な「鎌倉 五山 本店」。
ここのけんちんが食べたかったー!!!高鳴る胸をおさえながらお店へ。突撃取材。残念ながら、この日は閉店後でした…お話だけでも伺うことに!
代表の新井さん。ご親切に、いろいろ教えてくださいました。五山のけんちん汁は、野菜を煮込む鍋と汁を作る鍋が別々なので、汁が濁らないのが特徴。豆腐、大根、ニンジン、ゴボウ、コンニャク、白菜、油揚げ、ほうれんそう(または小松菜)の8種類の具材でできているそうです。栄養が豊かで見た目の美しい食材を選んだとのこと。
本かつおから取った出汁と醤油やみりんで作ったスープを使っています。
何と言っても、見た目がキレイ!鮮やか!これは、食べてみたいです。(次回こそは…)
五山 本店は昭和61年(1986年)に始まりました。
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最初はなかなか売れなかったが、女性向けのけんちん汁を作ったところ 若い女性を中心に流行り、口コミで広がりました。今では、人気の有名店に。
新井さんは戦争中の生まれ。人のありがたみや食べ物の大切さをずっと感じており、 けんちん汁とつながったのかもしれないとおっしゃっていました。 金砂郷のつけけんちんソバに、興味津々!でした。
五山を始める前は探偵(!!)をしたりや海の家をしていたこともあるという ミステリアスなおじいちゃんでした。 さて、どーーーーしても、けんちんソバが食べたいマイとユリノ。 建長寺を出てすぐの、五山別館でけんちんソバをいただきました。(五山 本館とはまた違ったけんちんソバです。)やっとたどり着いた、けんちんソバ。さっぱりしていてオイシイ!!! おいしすぎてあっという間に完食でした。
マイとユリノのけんちんの旅は これからもつづく…

落とした豆腐がけんちんのはじまり!?